以前から聞きたかったものが、やっと聞けた。
ナンジャラホワーズは、、昭和15年前後に関西で活躍したグループで、あきれたボーイズのようなボーイズ芸の、ミス妙子と言う女性が率いる4人組である。
今までには、1991年にオーディーブックで出た『日本の庶民芸入門』に1曲、『笑うリズム』が収録されていただけで、これを聞いたときも驚いた。こんな連中があったのか。
これを聞いて一番感じるのは、今のテレビ芸の単純さに比べて、昔の芸能の多様性である。
中身は、浪花節、あほだら経、ジャズ、義太夫、歌謡曲等々のない交ぜであり、芸は実に達者である。
また、時局ネタが多いが、その中にかなり批判的なものもある。
解説によれば、このナンジャラホワーズは、レコードは10枚くらいが関西のレコード会社のタイヘイから出たが、実演の記録は新聞等にもないそうだ。
結局、バンドの連中や芸人を集めて作ったレコーディング用のグループではないか、とのこと。
発売元 華宙舎 メタカンパニー