丸橋基さんにお会いする

今回、奈良と大阪に行った。
吉野山の桜を見に行ったのだが、数日遅く、下千本は散り、中千本も散り始めという具合で、大満足とは行かなかった。
だが、その夜に心斎橋のホテル日航のすぐ裏にある、丸橋基さんのレコード店に7年ぶりに行き、お話できたのと、珍しいSP、CD、DVDを買えたのは大収穫だった。

初め、地図にあったレア・グルーヴという店に入ると、全体が白っぽくて非常にきれいで、「あれっ、丸橋さんの店はなくなったのかな」と思い、
若い店の人に聞くと、「それは3階にありますよ」とのことで、降りると昔のとおりの雑然とした店プランテーションがある。

丸橋さんは、昔から大阪でワールド・ミュージック専門のレコード屋をやっていて、関西では大変有名な方である。
私が、パシフィコ横浜のオープニング・イベントを企画するため、イギリスのウォーマッドに行った時、丸橋さんも、大阪府等から委嘱されて、「花と緑の博覧会」のイベントを企画するため、現地に来ておられたのだ。
ということは、彼と話していて次第に「ああそうだった」と思い出したことであるのは、実に恐ろしい。
そのころのことは、私は、ずいぶん忘れていたのである。
私も、随分きちんとした役人になっていたというわけである。

7年前に、龍谷大図書館でルイス・ゲーハ監督のブラジルの映画『良心なき世代』を見るために京都に行った時、心斎橋のプラーテンションに行き、シコ・ブアルキのCD『三文オペラ』を買い、これはとても気に入って来た。
店に入ると、まずSPが三枚積んであった。
1枚はタンゴ、もう1枚はジャズだったが、最後の1枚は、河崎一郎の『忘れじの今宵』と澤雅子の『君威傷と言ふ勿れ』の日本ポリドール盤だった。
わざわざ、SP用にもと遊びで置いてあった玩具のプレーヤーを出して再生してくれた。
音は、SPなので、特にどうということもないが、河崎一郎という人は、役者で名前を聞いたことがあるので、買うことにする。
この人は、岡田則夫さんに聞くと歌手で、レコードは出しているが、かなり珍しいもののようだ。

その他、いろいろ探していただいて、結局、このSPの他、マレーシアの大スターだったラム・リーの映画『ド・レ・ミ』のDVD,ブラジルのカルリーニョス・ベルゲーイロのネルソン・カバキーニョへのトリビュートCDも買う。
その他、ネパールのナラヤン・ゴパールの音楽や映画のことも聞く。
彼のCDをかけていただくと、実にほんわかとしたもので、ガザルみたいである。
パキスタンの音楽であるガザルに似たものであることは、インドとネパール、さらにパキスタンの関係を見ると、大変興味深いことである。

大阪で、ワールド・ミュージック関係のCD店をするのは、やはり大変らしいが、是非頑張っていただきたい。
中村とうようさんについての話もした一夜で、大満足でホテルに戻る。

翌日、大阪造幣局の桜の通り抜けを見に行き、南口から北口に出て、雨なので、復路は諦めて歩き、京橋のインターネット・カフェで時間を潰すとき、この2枚を試聴してみた。
ラム・リーのは、マレー語なので、筋はよく分からないので、途中で止め、ベルゲーイロのCDを聞くと、大変ご機嫌だった。
京橋は、初めて行ったが、東京で言えば浅草のようなところで、ごちゃごちゃとした町である。一目で気に入ったが、集合時間があるのでタクシーで戻る。
今回は、団体ツアーだったが、結構自由に動けて面白かった。

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