「中村とうようさんと横浜」を聞いて

金曜日に、FM戸塚の東戸塚スタジオで録音した「ミュージックラウノドアバウト」が、昨日深夜に放送されたので、聞いてみた。
自分の声を聞くのは、大変に恥ずかしいもので、これは普段自分は体の中を通じて自分の声を聞いており、それは外に出た声とは違ってしまうからだそうだ。
簡単に言えば、自分が聞いている声は、外に出て、他人が聞いている声よりは、常にいい声で聞こえているらしい。

それはともかく、時間がなくて言えなかったことをここに書いておきたい。
WOMAD横浜は、1991年に始まり、92、93,94、95と何とか続き、1996年を最後に終了した。
だが、次の3点は、日本の音楽イベントに確実に受け継がれ、現在につながっていると思う。

1 世界中の一流の多数のミュージシャンの参加をえたこと。
2 91年の時、ジャズの坂田明さんが、「WOMADは、音楽の間の垣根を取り払うという運動で、俺も賛成だ」と言ったように、
  ロック、フォーク、ジャズ、ワールド・ミュージック、民俗音楽、そして演歌などのすべてのジャンルの音楽を分け隔てなく対象としたこと。
3 イベントが、複数の会場、ステージで同時並行的に行われ、その中で自分の好きなものを選択して楽しむ、という参加型のイベントであること。

この3つ目は、WOMAD横浜91が、日本では最初で、当時は「見たいものが全部見られないので、こういうのはやめてくれ」との声があった。
勿論、なるべく売り物のアーチストは、なるべく重ならないようにプログラミングするが、実際上は演奏時間の伸びやバンドチェンジの時間等から上手くいかないこともあった。
だが、今はこういう苦情を言う人も少なくなっていると思う。
その程度には、日本人のフェスティバルの楽しみ方も成熟してきたと思うのだ。

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