葉山の県近代美術館で、『ビーズ・イン・アフリカ』展が開催されているというので、見に行く。
基本的に、鎌倉や逗子、葉山と言ったところは嫌いなので、普通は行かないようにしている。
理由は、「文化的」で偉そうにしているからである。
勿論、町に責任はないが、そこに住んでいる人間が、「自分たちは文化的で偉いんだ」と思っているように見えるからである。
それは、もちろん蒲田という非文化、低俗性の極みのすぐ近くの大田区池上に育った私の僻みだが。
葉山館でやっているので、仕方がないので、新逗子まで京急で行き、バスに乗る。
逗子の海岸を抜けて行く。
逗子海岸、日蔭茶屋、葉山マリーナ、森戸海岸など、どれもよく聞き、映画等でも見たところ。
『ビーズ・イン・アフリカ』は、日頃、ビーズなどにまったく興味がない私だが、見に行ってとても良かった。
カメルーン、スワジランド、ナイジェリア、ズールー、ソマリア等のビーズによるネックレス、ブレスレット、人形、帽子、椅子などが多数展示されていた。
そして、驚いたことに、その素材もダチョウの卵などから、ガラス、琥珀、さらには鉄と様々で、その使途も王様の権威を示すものから、庶民の装身具まで、実に多様なのだ。
ただ、結婚や成人など、通過儀礼に関係するものが多いのが興味深い。
しかし、アフリカに他国から持ち込まれたビーズの替りの輸出品に奴隷があったと言うのは、少々心が痛むが。
確かに、電気的照明や人工的な色彩彩色のカラフルさに慣れている私たちではわからないが、ビーズをつないだ色と形の美しさは、極上のものだっただと思う。
ビーズによる世界的な交易のネットワークが古代からあったとは初めて知った。
10月21日まで開催されているので、少々遠いが興味のある方は是非。
神奈川県立近代美術館葉山館
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京急
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