日曜日、川崎市民ミュージアムで『カンゾー先生』と『赤い橋の下のぬるい水』を見て、今回『西銀座駅前』と『神々の深き欲望』、さらに『にっぽん戦後史・マダムおんぼろの生活』を初めて見て、今村昌平監督作品は、全部見たことになった。
『カンゾー先生』はビデオで見たときより感動した。今村の、人様のお役にたちたいという真面目で密やかな願望を描いた作品である。
『赤い橋の下のぬるい水』は、艶笑喜劇で、上手く作ることが難しいジャンルだが、さすがに上手く作っている。性的ホラ話であり、庶民的願望でもある。
生活でいいことがなくても、セックスが良ければ人生は最高じゃないか、という今村の庶民への応援歌である。
ホームレスの哲人の北村和夫が言う。「チンポが立たなくなってからじゃ遅いよ」