東映の投手だった土橋正幸が死んだ、77歳。
いろんなことが書かれているが、1964年に彼は、非常に奇妙な記録達成の構成員だった。
それは、1チームに20勝投手が3人もいながら優勝できなかったという、今から見れば信じられない記録である。
この年、東映には、彼の他、先日亡くなられた尾崎行雄、嵯峨健四郎と3人の20勝投手がいながら、その次が、ほとんど勝てなかったためで優勝は南海だった。
今年は、楽天の田中投手が、久しぶりの20勝投手になるとのことだが、日本の野球も随分と変わったものである。
土橋の死因は、側索硬化症という難病で、前にある人から真面目な人がなりやすい病気だと聞いたことがある。
彼は、テレビの中継の解説でも豪放磊落な物言いだったが、本当は繊細な人だったのかもしれない。
ともかく、ご冥福をお祈りしたい。