「ワールドミュージックはジャンルではない、総ての音楽を等価に聞く姿勢である」

この言葉を常々言っていたのが、2年前に亡くなられた中村とうようさんである。

「ワールドミュージックをアジア、アフリカ、ラテンアメリカのポピュラー音楽のことだと思っている人がいるが、そうじゃないよ。

総ての世界の音楽を等価、平等に聞くという態度、姿勢がワールドミュージックなのである」

それは、作家の村松友視も、プロレスを擁護して言っていたことである。

高校野球が神聖で、プロレスがインチキなやらせと言うのは間違いである。ジャンルの間には貴賎はなく、ジャンルの中には良いものと悪いものがある。

つまらないクラシックもあれば、素晴らしい演歌もあるのは当然であろう。

このブログも、そうした方向性で、黒澤映画も、ピンク映画、娯楽映画もすべて同じ視点で見ようとするつもりでやっておりますので、どうぞよろしく。

所謂ワールドミュージックが全盛時代と言われたのは、1990年ごろなので、もう10年以上昔のことになるのだ。

音楽産業で、「ワールドミュージック・ブームは終わった」といわれたのは、1990年代中頃だった。

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