1963年が最高だった 『泥だらけの純情』

必要があってビデオで、日活の『泥だらけの純情』を見る。
中学3年で見て以来、何度目だろうか。
何度見ても面白く、主役の吉永小百合と浜田光夫が上手いが、周りの脇役も民芸の連中で、滝沢修、細川千賀子、鈴木瑞穂ら非常に渋く、浜田の兄貴分の小池朝雄も良い。
それに馬場当のシナリオが良くて、名台詞だらけである。

「やくざってやめられません?」は流行したくらいである。
馬場の脚本では、今村昌平の『復讐するは我にあり』も良いと思うが、これと篠田正浩の『乾いた花』の3本が、馬場の名作だろう。
因みに、監督の中平康、今村昌平、馬場当の3人はすべて松竹大船の出身である。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする