「マツケン」と言えば

昨日見た『嵐を突っ切るジェット機』の原作は松浦健郎で、脚本が星川清司だった。
原作松浦健郎と見て、嫌な予感がした。
昔、日活の映画を見に行くと、松浦健郎原作、共作の脚本の映画があり、見ると大体ひどかったものだからだ。

松浦健郎は、満州で映画監督をしたこともあるそうだが、戦後日本に帰国後は脚本に専念し、塾を開き、多くの門下生を抱えていた。
星川清司の他、中西隆三、小川英、あるいは監督の長谷部安春もいたことがあるそうだ。
だから、当時はマツケンと言えば、松平健ではなく、松浦健郎のことだった。
だが、日本映画界全体の衰退の中で、脚本を辞め、1970年代の頃小説に転向し、暴露記事を書いたそうだ。
古本屋で見たことがあるが買わなかった。
戦後の日本映画界で活躍した方であることは間違いない。

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