ライブドアの捜索で思い出すのは、敗戦直後東大生山崎が引き起こした「光クラブ事件」である。
東大法学部卒の山崎は、光クラブという闇金融会社を作り一時は大儲けしたが、
法定利息と銀行法違反で逮捕されそうになり、借入金返済につまると自殺し、彼自身の「論理」を完結させてしまう。
三島由紀夫は、彼をモデルに小説『青の時代』を書いている。
東大中退と卒業の差はあるが、この事件は類似性を感じさせる。
山崎とは異なり、ホリエモンには論理性も、知性もないので、自殺はしないと思うが。
ホリエモンを初めとするIT長者を見ていつも疑問に思うのは、彼らが少しも嬉しそうな表情をしていないことである。まるで金が儲かったことが不幸であるかのような顔をしているのが実に不思議だった。