逮捕された堀江と昨年秋、民主党岡田前代表が衆議院選出馬について会談した後、岡田氏の当惑した顔が忘れられない。この人は一体何を考えているのか、と思ったものだ。
その席で、堀江は再三「国民はバカだ」と言ったそうだ。
当時、すでに悪の限りを尽くしていながらばれず、大金を集めていた彼にとって「国民はバカ」に見えただろう。「悪の俺に何故こんなに金を呉れるのか」と思ったに違いない。
岡田前代表の父親も実業家(イオングループ創始者)だが、地元に様々な寄付をするなど、社会奉仕の精神の強い一家で育った岡田氏にとって、堀江は異様な生物に見えたに違いない。あの当惑顔は、その正直な表現だったわけだ。
今にして思えば、その当惑を正直に言っていたら、自民党大勝利も崩れたのかもしれない。小泉首相なら、それを上手く言っていただろう。