テレビを見ると、ひどい連中で占められていて嫌になる。特に、関西・吉本系の連中の顔の下品さには呆れる。なんというタレントかは知らないが、「PAYPAY」を宣伝している男の下品さなどは一番に不愉快である。
その原因は、面白ければ何をやっても良いからなのだろうと思う。
こうした日本の芸能の「堕落、変質」を戦後最初に指摘したのは、古川ロッパである。言うまでもなく、森繁は戦前はロッパ劇団にいた男である。
彼は、当時大人気になっていた森繫久彌について、次のように書いている。
かつて、人気者(尾上松之助と言うのが古いが)には、道徳的なところがあった。だが、現在の戦後の連中、その典型は森繁だが、卑劣な人間を演じることで人気を得ていると。
まさにその通りだと私は思う。
戦後は、卑劣な行為の時代で、勝てばよい、儲ければよい、面白ければよいの時代なのだ。
その基は、日本が戦争で負けたからであることは当然である。
さらに政治的に見れば、日本維新の会の議員、首長連中が、みなそうで、松井一郎はまるでヤクザ顔だし、橋下徹は、ただのやんちゃ坊主にしか見えない。