太田はカーブが投げられなかった

昨日から、高校野球が始まり、NHKテレビの特番で元三沢高校の投手太田幸治が出ていて、

彼は「3年でやっとカーブが投げられる、だがろくに曲がらないカーブをやっと投げられるようになった」と言っていた。

確かにそうだろう。江夏も、阪神に入って1年目はカーブが投げられず、ストレートだけで、2年目にカーブを覚えたと言っていた。

逆に言えば、カーブを使わなくてもいくらでも三振が取れ、勝てたということでもある。

高校時代から凄いカーブを投げていたのは、江川卓くらいなものだろう。

太田については、私は大学2年の時に、偶然に東北に凄い投手がいると聞いて知っていた。

それは夏に、東京12チャンネル(テレビ東京)の運動部にアルバイトで勤務している時だった。

ある日、アルバイトの常連で野球好きの男が来て、東北に旅行に行き、凄い投手を見たと言っていたが、それが実は太田だった。

                                            

今は、高校野球でもすぐにアイドルになるが、多分その始まりは太田だったと思う。

その後、島本購平、荒木大輔、松坂大輔、斎藤佑樹らのアイドルが出たが、誰も太田幸治の比ではなかったと思う。

そうやって騒がれて近鉄に入り、オールスターにも一位で選ばれ、実力以上の扱いをされながら、結局50勝を越えた成績を残したのは立派だったと思う。

甲子園で大騒ぎされて、プロでも50勝以上を上げたのはそうはいないのだから。

今年はどういうヒーロー、アイドルが出るのか知らないが、高校時代が人生最高の瞬間だったとならないことを祈りたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする