阪神ファンだと言うと、「東京なのに必ずなぜ」と聞かれる。
小学校の頃は巨人ファンで、特に外野手の宮本敏雄のファンだった。
三振かホームラン化の荒いバッターだったが、愛嬌があり、特に三振した時の笑い顔が好きだった。
今でも、去年まで阪神にいて、今年から広島に戻って新井などが好きなのは、そのせいだろうと思う。
だが、当時の巨人は今のように必ずしも強くはなく、セリーグで優勝しても、日本シリーズでは、西鉄、南海に必ず負けたのであって、強いものが好きだったわけではない。
阪神が好きになったのは大学に入ってからで、投手・江夏豊を見てからである。
当時は、巨人の全盛時代で、長嶋、王の打線に本当に立ち向かっていたのは、江夏豊だけだったからである。
平松や松岡、外木場らもいたが、本の一時期のことで、何年も王、長嶋に対決できたのは江夏だけである。
実際に、後楽園球場で江夏の投球をネットのすぐ近くで見たことがある。
日本ハムとのオープン戦で、東京ドームの前で、投球練習は、フェンスのすぐ前でやっていたのだ。
江夏の投球を見ると、低めの球は、一度グランドに消えてからぐっとホップしてストライクになるように見えた。
年間400三振と言い、ともかく全盛時代に江夏は、本当に凄かったと思う。
それゆえ、いまだに阪神ファンなのであるが、今年はCSのファーストステージを越えることはほとんど無理だろうと思う。