台湾音楽が注目のようだ

台湾音楽が注目のようだ。

土曜日は、音楽評論家の関谷元子さんをお迎えして「アジアポピュラー音楽講座」を行なった。

これは5月にパシフィコ横浜でアジア開発銀行総会が開催されるのを記念して、横浜市の各局、各区では関連事業を行うが、南区の事業として横浜市国際交流協会をへて行うもの。

今回は、「東アジア篇」として、中国語圏音楽の第一人者の関谷元子さんをお願いして話を聴きながら映像を見たが、その前に1991年から横浜市で行われたウォーマッド横浜92の映像を見ながら私が話した。

故中村とうようさんのお話から、インドネシアの大衆的音楽ダンデットの王者ロマ・イラマの歌とグループの演奏、泥臭い大衆的な音楽が魅力的だった。続いてマレーシアのザイナル・アビディンの歌は、スマートで西欧的な響きもあった。

関谷さんからは、韓国の若手グループに始まり、中国、台湾、韓国の最初のレコーディグの曲をご紹介いただいたが、勿論SP時代の作品。

そこから50年飛んで、ジャッキー・チュンのライブ。私も、昔東京国際フーラムでレスリー・チャンのライブを見たことがあるが、中では5回も「お色直し」し、バックダンサーを従えて歌い、踊るものでお腹いっぱいのエンターテインメントだった。

こうした姿が、かつての日本をはじめ、アジアの芸能の本道なのであるが、日本ではニューミュージック以後は、歌手の日常生活を描写するものになってしまった。

昔は、美空ひばり、鶴田浩二、高田浩吉などは、マドロス、ヤクザ、サンドイッチマン等を演じ歌ったのである。要は、それだけの技能があったということであるが。

中国のクリス・リーの少年のようなライブ、台湾のJJ・リン、クラウド・ルー等も非常に良かった。

今、台湾のアーチストは大いに中国に進出しているそうで、それは中国なら一つの省で1億人近くいるのだから、大変魅力的なマーケットであり、さらには欧米にも多くの華人社会があるので、台湾のミュージシャンは世界に出ることができるのだそうだ。

政治的にはいろいろあるが、中国と台湾の民衆レベルでは大いに交流が進行しているとのこと。

それは、ある意味で「帝力、なんぞ我にあらんや」でもあるが、両国民のしたたかさを感じられた。

最後は、再び私に戻り、マレーシアの歌手、俳優、監督でもあった大スターの映画『ド・レ・ミ』から彼の歌と妻サローマの歌を聴くが、これがさローマはボサノバ、ラムリーはバイヨンと共にブラジル起源の音楽を使っているのが凄い。

そして、多分日本でアジアの歌として一番知られていると思われるインドネシアの『ブンガワン・ソロ』をワルジーナの歌唱で聴いた。歌のおばさん松田トシさんの歌で知られたこの曲は、新東宝で映画化されている。

昔見たが、市川崑の監督の割りに凡庸な作品と思ったが、彼の本を読むと会社とトラブルがあり、殆どを他の人が撮ったとのことだった。

今回の講座をやってあらためて思ったのは、アジアは一つではなく、多様であるということだった。

来週の21日には、サラーム海上(うながみ)さんをお迎えして、西アジア篇を行いますので、どうぞよろしくお願いします。私も司会を務めます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする