結局、中小企業の親父 ドナルド・トランプ

アメリカ次期大統領のドナルド・トランプについて、いろいろ言われているが結局は中小企業の親父だろう。

不動産王というが、ただの大地主である。

一番よく似ているのは、北朝鮮の金日成である。あるいは、私がある局にいたときに付き合ったことのある小企業の社長だった。

そこは市と民間企業で共同で管理しているビルで、社長は民間企業の社長だった。

その方の経理報告では、年間何本の蛍光灯が切れるのかよくご存じで、「今年は2本切れたが、去年1ダース買っておいたので、支出はなかった・・・」等なのであるのには、感心すると同時に呆れた。

社長がそんなことまで把握しているのかと。

                   

昔、ポーランドの記録映画で『金日成のパレード』があったが、ここでのキム首領様は、国中の事柄にすべて口を出すおっさんなのであった。

あるホテルの客室で、ベッドの向きがよくないとして方向を変えさせたりして、係員は「首領様のご指導で直しました」と歓喜しているのだ。

今度の大統領就任式での演説も、トランプはスピーチライターは使わず自分で書くそうで、まさに中小企業の親父のセンスであると思う。

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コメント

  1. より:

    トランプの迫力
    言っている事が、ハッタリであったとしても、国民を勇気付けるのは、大統領の仕事としては重視されるべきでしょう。

    オバマはその言葉遣いと洗練された話術で、人々を魅了しましたが、トランプの魅力とは、彼自身がB層に近い事で、貧困層に堕ちた白人や、非インテリを捉えたのだと思います。

    子供達に自社の経営権は譲ると言っていますが、経営者として、自社に必要な人材として、国民一人一人を寵愛できるか、でしょう。大統領になっても、経営者根性は残ると思います。

  2. さすらい日乗 より:

    就任演説を聞いても
    朝のニュースでの就任演説を聞いても美辞麗句で中身のないものでしたね。
    無意味に国民の意識を高揚させるのは、まさにポピュリズムで、その象徴のヒットラーがどうなったかは、よくご存じの通りでしょうね。
    いずれ共和党主流、さらに政府の官僚との妥協で後退するしかないでしょうね。

    アメリカ人は基本的に田舎者であることがよくわかりました。今度の大統領選挙で。我々が目にしているのは、大都会のアメリカで、大多数の米国人は田舎者です。

  3. 隆さんへ

    トランプは、やはり私が言ったように、アメリカ国民のみならず、世界の人間を次々と勇気づけづに、逆に落胆させているようですね。
    同盟国であるはずのオーストラリアのターンブル首相と電話して、移民政策のことで意見が対立し、1時間の予定を30分で切ったなど、本当に笑ってしまいますね。
    まるで、子供。

    言うまでもなく民主主義の最後は多数決ですが、その前提は反対意見を十分に尊重して議論し、最後は数で決めてそれに従おうという考え方です。
    トランプには、こうした民主主義の基本的なことがまったくわかっていないようですね。
    それが通るのは、世界中で今は北朝鮮だけでしょうね。
    まことに残念なことと言わなくてはなりませんね。