グローバル化が進んで、合作映画がなくなる


かつて日本でも、日米合作映画というのがあった。
『8月15夜の茶屋』、『サヨナラ』など、また1960年代のアメリカの大作映画は、欧州で撮影されていた。
だが、今は日本でも合作映画というのはない。
なぜだろうか。
それは、経済のグローバル化が進み、外貨交換が自由化されたからだ。
かつて1950年代でもアメリカ映画は、日本で大当たりした。だが、ここで得た金(日本円)は、簡単にはドルに換えることができなかった。
そこで、その金を使って、日本国内で合作映画を作った。
逆に、『羅生門』『地獄門』等でアメリカでヒットした作品を持っていた大映は、その金でディズニー映画等を日本に輸入して公開した。
欧州での大型アメリカ映画の製作は、欧州での現地通貨を遣っての製作だった。

だが、1980年代以降、経済のグローバル化が進み、外貨交換は自由になったので、合作映画の製作は不要になった。
今では、ワーナーブラザースが、直接日本で時代劇を作るようになっている。

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