朝日新聞土曜版に『無法松の一生』が特集されていて、映画で無法松が叩く「小倉祇園太鼓」が実際と違うことが書かれていた。
昔、出張で北九州に行き、接待で本物の祇園太鼓を見たが、確かに「乱れ打ち」も「勇み駒」もない、変化がほとんどない平凡な叩き方で、上司は「こんなものなの!」と大変がっかりしていた。
映画で展開される小倉祇園太鼓は、ほとんど作者岩下俊作の創作であり、本当はああいうものではないのだ。
小説、劇、映画で繰り返し描かれているため、「祇園太鼓」はああしたものだと皆信じているのだ。
山田洋次監督、ハナ肇主演の映画『馬鹿まるだし』は、後の「男はつらいよ」シリーズに通じる、野卑な男(ハナ)が、高貴な女性(桑野みゆき)に惚れる話で、中でハナが旅回り劇の『無法松の一生』を見て泣くシーンがある。
無法松は車寅次郎の原型なのである。
コメント
小倉祇園太鼓は・・・
こんにちは。
400年近い歴史を持つ小倉祇園は、品格が重んじられています。豪快なたたき方を楽しみたい方は昼の競演会より翌日の夜に見に行った方が、見ごたえがありますよ。
無法松と小倉
小倉祇園太鼓と無法松
昨日、2日の朝日新聞「be」に特集されていた岩下俊作の「富島松五郎伝」
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純情で切ない恋心を、主人公の松五郎が …