おせっかいおばさん

先日、前にいた職場の事務嘱託の女性が今月末で退職されるので、お祝いの慰労会があった。
私は、1年間しか一緒にいなかったのだが、様々な人の話を聞き大変興味深かった。
一つは、新入職員で業務を全く知らない連中に、いろいろと業務の詳細を教えていたことである。
そこは、所謂専門の技術職で、仕事は相当に細かいのだが、こういう人の手によっても実務は伝達されていたのだ。
リストラ、減量化の現在、古い人間はいらないということで、正規職員は嘱託に、嘱託はアルバイトへと、普通の人を募集しやらせて行く傾向があるが、いつか業務の継承に問題が出てくるだろう。

もう一つは、独身男性連中に「あの課には良い女の子がいるわよ」などと情報を与え、結婚させていたことだった。
こういう女性が、昔は各職場、学校、地域には沢山いて、彼女たちの後押しとネットワークで、次から次へと若い男女が結婚へと追い込まれて行ったのである。
結婚も多くは、自分で選ぶものではなく、他人や周囲に押されてするものでもある。

多分、こうしたおばさんたちの活躍が減少したことが、現在の男女の結婚率の低下、さらには少子高齢化になったのだろうと改めて思った。

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