題名も歌の意味も全く分からないが、渋谷のCD店「エル・スール」の原田尊志さんの勧めで買った、チュニジア出身の美人歌手ラティファの新作。
写真は、違うのだが佐藤友美か氾文雀のような大型の美人。
プロデュースと作曲が、アラブ世界最大の歌手フェイルースの息子ジアード・ラバハーニで、全体がフェイルースそっくりの雰囲気で最高なのである。
身も心もとろけるような、深いビブラートのかかった歌い方が堪らない。
西洋音楽は全音と半音の12音だが、アラブやインドには、半音の半音の4分の1音があり、それを彼らは聞き分けるのだそうだ。
だから、彼らに言わせれば、西洋音楽は極めて単純な音楽に聞こえるらしい。
つまり、アラブ歌謡のビブラ-トの付いた歌唱法、メリスマはきちんとした音階に基づくものなのであり、すごいというしか言いようがない。
と言っても聞いたことのない人には想像もつかないだろうが。
ジャズが最高のポピュラー音楽だと誤解している日本中の馬鹿者たちに聞かせたい、本当の都会の大人の音楽である。