横浜市中央図書館でゴダール監督の『ゴダールのリア王』を見る。
周囲のブースで見ている映画を見ると、やはり『男はつらいよ』が多い。渥美清の人気はすごい。
この映画は、昔横浜の映画館で見たことがあり、そのときもなに、という感じだったが、今回もさっぱりだった。
シェークスピア5世という若い男が出てきて、「リア王」を基にした映画を作ろうとしているらしいことの映画であることは分かるがそれ以上は、全く理解できない。
冒頭に、ノーマン・メイラーと娘が出てくるが、それもそこで終わり。
ただ、つまらないわけではなく、その男をめぐる群像劇は結構面白い。
しかし、この映画、演じている連中は、全く理解できなかったろうと思う。
思えば、役者と言うのは、今村昌平も言っていたが、大変不思議な人種である。
ものごとを理解できなくても演じること、それがプロの役者の一番重要な資質である。