映画監督で、女優八千草薫の夫谷口千吉がなくなった。９５歳だそうだ。
谷口は映画『銀嶺の果て』でデビューし、『暁の脱走』『ジャコ万と鉄』等の作品があるが、優れた作品の多くは昭和２０年代であり、３０年代以降は東宝の余り面白くないアクション映画を作っていた。
その意味では、昭和２０年代で終った監督だろう。
私生活では、八千草薫の夫で有名だが、その前にやはり東宝の清純派女優だった若山セツ子と結婚していたが、離婚している。
実は、その前の最初の結婚は、女性シナリオ・ライターの水木洋子だったが、谷口の女性関係で別れたそうだ。
要は、大変男らしくて、もてた方らしい。
水木洋子のシナリオに出てくる複雑な女性関係は、この谷口氏の女性関係をモデルにしているのではないか、と思えるところもある。
こうなると日本の映画監督で、最長寿は市川崑ということになるだろう。
ご冥福をお祈りする。
コメント
市川崑にあらず
新藤兼人（1912年4月22日生）
市川崑（1915年11月20日生）
わざと無視したのです
たしかに新藤兼人がいます。
だが、彼はシナリオ・ライターとしては最高ですが、監督としては一度も良いと思ったことがないので、市川崑を監督の最長寿としたのです。
谷口千吉監督
亡くなったんですか…知りませんでした。クリエーターや芸能人の作品と私生活は切り離して考えようと思うのですが、最近は八千代草薫を見ると『青い山脈』の若山セツ子の笑顔が浮かんじゃって複雑な気持ちになって困ってました（^ω^;）