山岸伸一さんと飲む

山岸伸一さんは、ケルト音楽の他、イタリアやフランスのロック、ポップ等の日本の第一人者で、同じ雑誌『ミュージック・マガジン』のライター仲間で、昔から知っていた。
20年前くらいには、戸塚区役所の生涯学習講座で、荒木田係長から頼まれて「アイルランド音楽入門講座」をやってもらい、大変好評だった。

彼は、本当は横浜銀行の社員で、山北支店長等を務めた後、数年前から傍系の損保会社にいるのだが、「そこも今月で定年退職なので、飲もう」ということになる。
最近、彼は落語に凝っていて、野毛のにぎわい座にもよく行くとのことで、にぎわい座の前で会い、「椿」にご案内する。

蒲田支店の時の同僚に落語好きな人がいて、誘われて見に行き、落語の持つライブ感の面白さに目覚めたのだそうだ。
だが、昔から興津要先生の落語本を愛読していたとは、さすが。
最近の落語家の動静、ファンや追っかけのこと、さらにタワー・レコードには、落語のCD,DVD、関連本のコーナーがある等の落語ブームのことも聞く。

さらに、現在は日本の損保業界が再編成されていて、大手は最終的には3グループになるそうだ。
また、近年は保険契約者への説明が法改正で必須になったので、その研修が大変で、中には代理店を辞退する企業も多く出ているとのこと。
損保が、会社が契約者に直売り出来ず、必ず代理店を通した契約になっているのは、実は日本だけの制度だそうで、損保は、実に不思議な仕組みである。

一昨日、私は新国立劇場で韓国の劇団の『リア王』を見て、なかなか良かったのだが、最後にケルトの音楽をやっていた。
そこで、「韓国でケルト音楽は人気があるのか」聞くと、「多分ある」とのこと。
一般に韓国人は意外にもアメリカ音楽が嫌いで、その分クラシックなど欧州の音楽好きなので、ケルト愛好もあるだろうとのこと。

退職後は、まだ特に決まっていないようだが、自分の好きなことを追及しつつ楽しく生きて行こうという、平凡な結論で別れる。
山岸さんも、60歳、時の経つのは誠に早いものである。

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