先日、ヤクルトの投手由規が日本人最速の161キロを出したことが出ていた。
だが、日本のプロ野球で間違いなく160キロ以上を出していて、最速だったろうと言われるのが、阪急にいて、今は阪神のコーチをやっている山口高志である。
日本シリーズで対戦した山本浩二はじめ、日頃やっていたロッテの監督の金田正一も、「山口が一番速かった。村田より上」といっている。左投手では、自分だと言いうだろうが。
1970年代の初め、大学の後、渋谷のジャズ喫茶でスポーツ新聞を読んでいると、よく出ていたのが、関大の投手山口高志の三振奪取の記事だった。
「またしても三振21とか」、「ノーヒット・ノーラン」など。是非、見たいと思っていたが、山口は関西大学の選手なので、見られない。
ある年の大学選手権に来ると言うので、神宮第二球場に見に行った。
相手は、四国リーグの徳島大学だった。
国立大学だが、一応野球部の選手である。
だが、全く山口の球に当らないのだ。多分、変化球などはなく全部ストレートだったはずだが。
1回は、1番から3番まで、一人もバットに当てることが出来ず、3者3振。
2回に、さすがに4番が当てたが、セカンド・ゴロだった。
試合は、関大が何点かを入れたので、帰ったが、評判の山口のボールを見られたので、大いに満足だった。
だが、山口はすぐにはプロに入らなかった。
169センチという小柄だったので、プロでやる自信がなかったのだそうで、松下電器に2年いる。
そして、阪急に入り、本当の上手投げのダイナミックなフォームで大活躍する。日本シリーズでMVPも取った。
だが、実働は4年、記録はたったの50勝である。
だが、こういう選手をまさに記録より、記憶に残る選手と言うのだろう。
今、阪神は投手がいなくて大変だが、高校生ルーキーの秋山を、二度目の先発で勝利させるなど、山口の投手を見る目はすごいのではないだろうか。
阪神の優勝に向け頑張ってもらいたい。
コメント
Unknown
指田さん、こんにちは。私も貴殿と同じく山口高志が、一番球が早かったと思っております。
生で山口の投球をご覧になられたこと うらやましい限りです。
テレビで見た関西大学4年の時の大学野球選手権優勝と第一回日米大学野球の勝利のときの山口の投球は、今でも印象に残っています。