川崎市民ミュージアムの今月は藤純子特集で、『日本女侠伝』シリーズ第一作『日本女侠伝・侠客芸者』。監督山下耕筰、主演は藤純子、高倉健。悪役はいつもの金子信夫、遠藤辰夫らだが、その中に寺島達夫がいた。
話は九州福岡で、炭鉱をめぐる争いに馬賊芸者・藤純子が絡む。
寺島は、新東宝で菅原文太、高宮啓二と共にハンサム・タワーズの一人で、確かプロ野球の東映フライヤーズの投手だったはずだ。
地味で暗い感じの二枚目だったが、最大の売りは長嶋茂雄に似ているということで、久しぶりに見たが、確かによく似ている。
新東宝倒産後、テレビの他、松竹大船にもいた。
その後東映にも少し出ていた。70年代頃に消えたようだ。
映画の冒頭と最後で藤純子の踊る姿(芸者と赤獅子)がある。
まさにファンを喜ばせる監督のサービス。
久しぶりに正統的娯楽映画を堪能した。