先日書いた『ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムス ソングブック』を玉石混交と書いたが、玉の一つがクロディーヌ・ロンジェの『イッツ・ハード・ツウ・セイ・グッバイ』である。
歌手アンディー・ウィリアムスの妻でもあった、フランス人美人歌手だが、全く下手。
だが、すごく良い。
キャロル・ベイヤー・セーガーなども同様で、美人で全く下手だが、雰囲気だけはいいという女性歌手。
歴史的に見れば、ルース・エッテイングなど、いわゆる「トーチ・シンガー」に連なる。
トーチというのは、彼女らが失恋ソングを歌うとき、しばしばハンカチを手に持って歌ったからで、トーチ、松明を掲げているように見えたからだと言われている。
日本で言えば、『雨音はショパンの調べ』の小林麻美がいる。