月蝕歌劇団の主催者の高取英が亡くなったそうだ、66歳とは若い。
彼らの劇について、私は1987年にミュージック・マガジンで『魔弾の射手』について「おニャン子によって演じられたナチス劇」と書いた。正直に言って、それは決して優れたものではなかった。女優の吉見絹以外に見るべきものはなかったからだ。
わざわざこういうこと書いておくのは、かつて筑紫哲也が鴻上尚史の劇を一度も見ていないのに異常に持ち上げていたことがあり、時代がたつとそれの方が本当のように思えてしまうからだ。
ただ、私は高取や流山児祥らの劇の方を支持したい。
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