まったく拍手をしない観客

先日の北中さんの「フェラ・クティ」のイベントの質問の中で、

「フェラを最初の知ったのは、トーキングヘッズの『リメイン・イン・ライト』の中でしたが・・・」という方がいて、「ああ、そうかあれに入っていたか」と思った。

ノートを見ると、トーキング・ヘッズが、今はない新宿の厚生年金大ホールでコンサートをやったのは、1982年4月28日だった。

その前日の27日には、勝新太郎が、郵貯会館で全国縦断コンサートを行ったが、彼は「ここは俺に相応しくない、貯金ではなく不渡り手形ホールならぴったりだが」と笑わせてくれた。

                

さて、このトーキングヘッズのコンサートは、確か土曜日の午後で、私は午前中で仕事を終え、急いで厚生年金会館ホールの席に着いたのと、始まるのが同時だった。

コンサートが進み、会場の観客は熱狂し、大きな拍手をおくり、私ももちろんその一人だったが、ふと気づくと隣の若い男がまったく拍手をしないのだ。

あれ、と思い、横の男を居見ると、両手でマイクを支え持っていて、膝の上に置いている。

個人録音をしているので、余計な雑音を入れないようにしていたのだ。

個人録音は、家庭で、みなさんがテレビ番組を録画するのと同じで、その録音素材を家で個人で聞いている限りは決して違法にはならない。

ただ、それを不特定多数に聞かせたりすれば著作権法違反であるのは、もちろんだが。

なんともおかしなというか、奇妙な格好で思わず、せっかくのコンサートをこんな風に録音してどこが面白いのかな、と思った。

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コメント

  1. 名無しのごん子 より:

    それは
    その男の人はやはり個人で聴く目的だったんじゃないですかねやはり?
    そういうのって拘る人は観客の起立着席音まで徹底して拘りますよ。
    私にはよくわからないけど。

  2. 名無しのごん子 より:

    ちょっと失礼、
    私のミスでしたね、
    「個人録音」の為と記載されておりましたね。それはお詫び致します。
    しかしあれですね、
    いくら「相手にしないのでよろしく」は別に構やしませんが、
    今回は別に喧嘩腰じゃないのだから何らかの返答は出来る筈じゃないでしょう。
    それとも「女、子供の意見は端から相手にしない」ということでしょうか…。でしょうね。

  3. 別に意味はなくて
    ああそう、という感じだったにすぎません。

  4. 名無しのごん子 より:

    Unknown
    なるほど。では失礼致しました。