『21の備忘録』

川崎市民ミュージアムでやっている韓国映画の上映、なんと無料。
21とは、21歳で青春映画である。
主人公は、21歳の女子大生で、同学年の恋人がいる。
彼女の父親は、無学で金儲けにしか興味のない男。
恋人の父親は医学の研究者という、異なる家の子供同士の悲劇。
最後、二人は別れ、男はなんと医学から小劇場演劇に夢中になり、ヒロインは父親と和解する。

1983年の製作だが、ヒロインは松田聖子そっくり、男はどこか森田健作に似て、ヒロインの母親は大原麗子みたい、という当時の日本映画をかなり意識した作品。
主人公が別れるきっかけも、男の父と女の母親が昔婚約者だったという、山口百恵の「赤いシリーズ」の筋書きを想起されるもの。
今、大ヒットの韓国映画も、日本映画から学習していた時代があったことを再認識させられる作品だった。
主人公たちのファッションが、当時の日本の中森明菜ら、少々不良少女ぽいものなのがおかしかった。

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