やはり、政権交代が必要なのだ

今回の「森友学園の問題」で、野党、特に民進党議員が、財務省の高級官僚に質問しているのを見ていると、非常に虚しい気分になってくる。

「キャリアたちを嘘つきにしているのは、民主党政権の失敗なんだよ」と。

「森友学園の問題」の一番の、最初の問題である豊中の国有地の払い下げ問題での扱いは、地方とは言え、役所にいた者としては大変におかしいと思う。

だが、キャリア官僚たちを現政権べったりにしたのは、民主党政権の失敗なのである。

問題はいろいろあったが、一番ひどかったのは、昨日、今日議員になったような連中が、

「政治主導、官から政を・・・」を唱えたことである。

小沢一郎のような日本の政治システムのすべてを熟知しているような人間が、政治主導を言うのは良い。だが、国も地方もろくにご存じないような連中が、「官から政を」言うのは非常に滑稽だった。

要は、どのように官僚を使い、彼らの知識・経験を活用するかが重大だったのに、やったことはまさに正反対で、霞が関の反発を招いたのである。

その後の安倍晋三政権の誕生で、当分民主党政権はありえず、当面の2020年まで安倍自民党は続くに違いないと予想しているのだろう。

だから、安倍晋三政権にゴマをするのは、ある意味でキャリア官僚の性向としては当然であり、仕方がないと私は思う。人の一生は一回だけであり、世の中で出世し偉くなりたいと思っている人間が、権力へ近づこうと思うのも仕方ないことである。

参考人で虚偽と思われる証言をした元財務局長は、見事に国税庁長官にご出世されている。

彼は山口県出身だそうで、安倍首相のお力で、今後山口県知事か衆議院議員にして貰うのかもしれない。

こうした高級官僚の腐敗を防ぐには、政権交代しかないのである。

私は別に民進党政権への交代を主張しているわけではない。

公明党中心の連立政権でも良い。要は、適当な時期で政権交代が行われることなのである。

それが健全な民主主義国家というものである。

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