『おいろけ繁盛記』の「河内風土記」シリーズの原作者今東光は、大阪河内長野の寺の住職で作家、テレビにもよく出ているタレントだった。
加賀まり子に「禿げとももひきは大嫌い」を言われた相手でもある。
最後は、その知名度を利用されて、自民党から当時の参議院全国区に出て当選した。
寺内大吉、瀬戸内寂潮、さらに織田無道らに繋がる坊主作家の開祖でもある。
彼の作品は、多数映画化されており、今村昌平のデビュー作『盗まれた欲情』や田中絹代の監督作品『お吟さま』、さらに勝新太郎・田宮二郎の『悪名』も今東光の原作である。
意外にも坊主作家が多いのは、やはり仏教国日本なのかもしれない。