「女子校出の子が一番簡単だ」と言って女の子とよく遊んでいたのは、私の小中の同級生のTだった。
小中高を女子校で過ごして大学に来た子は、男を知らないので、すぐに引っかけやすいのだそうだ。その通り、Tは立経大学で、立経女学院から来た女の子と深い仲になった。
その子は、有名な映画関係者の娘で、Tは大胆にも在学中に父親に結婚の許可をもらいに行った。
すると父親は、「お前のようなどこの馬の骨ともわからぬような奴に娘をやれるか」と言ったそうだ。
Tは、私などの違い、爽やかなテニスボーイで映画にはまったく興味がなく、父親が大物であることもろくに知らなかったと思われ、たぶん失礼な言動があった故のことだろうと私は推測する。
さて、今話題の秋篠宮家の真子様のことだが、やはり世間知らずだったというしかないだろう。
小室なる男がどういう男かは知らないが、見た目は結構さわやかな若者である。
だが、「詐欺師は詐欺師には見えない」という言葉もあるようにどういう男かは不明である。
ただ、「太陽と月」の比喩を使っていたが、随分と軽い中身のない例えだなとは思った。
因みにTだが、就職後も女性と浮名を流し、中には大学時代の先輩の奥さんと言う女性もあって私もびっくりし、それをTに教えてあげ、さすがに彼も驚愕したということもあった。
その頃は、かなり年上の女性と同棲していて、私も二人の家に連れられて泊まったこともあった。
だが、Tはその後、40代で、ガンで急死してしまった。
数年前、Tとは高校時に付き合っていた女性に聞くと
「Tは早く死んでしまったが、やりたいことをやったので幸福だったんじゃないの」とのことだった。
人それぞれと言うべきだろうか。