「集団自決強制」

太平洋戦争末期の沖縄での軍隊による「集団自決強制」の存否が問題になっている。沖縄では歴史教科書からの削除・変更に抗議する11万人の大集会が行われた。沖縄の方が抗議するのは当然である。
だが、この問題は、そう簡単ではないと思う。
集団自決について、軍隊からの強制はあったことは間違いないだろう。資料のあるなしは無意味である。敗戦の戦場で書類で指示することはないからだ。手榴弾を配布し、自決方法を指示したのは軍以外にあり得ない。
だが、沖縄人も積極的に戦争協力したのだと思う。
このことを、現在の状況で考えてはならない。
戦前、戦中、沖縄は本土に比べ「二流国民」としてひどく差別されていた。
「三流国民」は、朝鮮半島や台湾の人である。
だから、沖縄の人は、「二流国民」としての汚名をそそぐため自ら進んで戦争協力したのである。
ひめゆり部隊の悲劇も、そう考えないと辻褄が合わない。
だから、集団自決は、軍隊の強制と沖縄人の自発的行為によるものだったと思う。
勿論、そうした状況にあったこと自体が、一種の強制であり、軍隊と日本政府は責任を免れないのは当然である。

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