ハイライフも性的意味だった

ガーナやナイジェリアなど、西アフリカの元英国領だった国で1950年代から行われているポピュラー音楽が「ハイライフ」である。
ハイライフとは言うまでもなく、イギリス人たち上流階級の生活であり、彼らがやっていたダンス音楽のスイング・ジャズから生まれたものだが、カリプソやルンバなどが加わり、極めてラテンの色彩が強い南国的な音楽である。
ナイジェリアのE・T・メンサーのCD『オール・フォー・ユー』は、1950年代のハイライフの代表作で、1980年代から愛聴してきたが、クラベスのリズムに乗った曲が大変ご機嫌である。

先日、渋谷のエル・スールで買った『ウエスト・アフリカン・ハイライフ・バンド』には、ナイジェリアのボビー・ベンソンなど、様々なアーチストの曲があったが、中にナイジェリアのE・C・アリエンゼの曲に『イッツ・タイム・フォー・ハイラフ』があった。
そして、どうやらこの曲は早く起きてダンスし、そしてセックスしようという意味のようだ。
そう考えると、西アフリカのポピュラー音楽の名称「ハイライフ」も、やはり性的意味があるようだ。

周知のことだが、ジャズ、ロック、ロックン・ロールなど、ポピュラー音楽の名の語源は、総て性行為である。
ロックやロックンロールなど、まさにそのものずばりだが、ジャズもジャーズと発音すれば、かなり性的な意味の感じが出る。
また、日本語でも、ハクイ、マブイ、さらにイカスといった、かつての流行語が総てカッコいい女や性行為を意味していたように、性的なカッコよさと言うものが、音楽の一つの傾向性を意味し、さらに音楽のジャンルの名称に転化したのである。
この辺の事情は、アメリカ、日本、さらに西アフリカと総て同じようだ。
ハイライフ、万歳!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする