主演犬演賞 『黄金の犬』

徳間書店創立25周年の大作だが、なんとも虚しい作品。
熊刈りに来て、主人を失った猟犬ゴローが、その能力によって悪を暴く刑事の鶴田浩二に協力し、汚職事件を追求する話。
途中まで、犬と共に北海道から東北まで来るのは夏八木勲で、犬の飼い主の女・島田陽子もやって来る。
唯一笑ったのは、北海道で、悪の一味の地井武男とのカーチェスになるが、途中でトラックに遭遇すると、運転手が菅原文太で、まさにトラック野郎!
乱暴なアクションで終わると、「損害は警察に請求するぞ!」
このようなユーモアがないのが欠点で、後半は真面目な鶴田の一人舞台になってしまう。
もちろん、鶴田浩二はいい役者だが、スピードのあるアクション映画には不向きで、映画が停滞してしまう。
最後、死んだと思ったら生きていたゴローを探して行く、茨城の廃坑は、元は常盤炭鉱なのだろうか、不思議な光景である。
日本映画専門チャンネル

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