ジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソンが亡くなった。８２歳。
私が、ジャズを聴き始めた１９６０年代の初め、彼は日本で人気があったが、一方でコアなジャズ・ファンからは、「コマーシャリズムだ」として評価されなかった。
だが、私は好きな方だった。
彼は、上手いし、それに聞いていて楽しく、嫌味がない。
ビル・エバンスやバッド・パウエルが、当時ジャズ喫茶では一番の人気で、ピーターソンをリクエストすると、「ケッツ」と馬鹿にされたものだ。
この辺が、ジャズ喫茶にたむろするジャズ・ファンのおかしなところで、良いものは良いと、普通に受け入れれば良いのである。
彼が、アメリカでも主流ではなかったのは、彼がアメリカ人ではなく、カナダの出身だったことがあったと思う。
この辺は、微妙な差だが両国は違うのである。