安部内閣が進め、さらに当然にも菅内閣も推進するだろうと思われるのが、JR東海のリニア新幹線建設である。
これは、リニアモーターカーで、品川から名古屋までをつなぐもので、一部で工事も始まっている。
そして、新幹線よりも約1時間早くなるとのことだ。
だが、当初はJR東海が自分でやるとのことだったが、膨大な建設費の問題があり、財政投融資から3兆円借りることになった。
リニア新幹線は、簡単に言えば「地下鉄」であり、車窓の風景などはなく、まことに面白くない鉄道である。
ビジネス客が利用者になるはずだが、これもコロナ以後でリモートワークやテレビ会議等を企業が考える今日、ビジネス客が増えるとは思えない。
さらに、静岡県知事が大井川の水不足を問題にしているように、あの大地溝帯を横切る工事は、本当に平気なのだろうか。
黒部第4ダムでも水と落盤に悩まされたのだ、あのフォッサマグナはもっとすごいに違いない。
このように大問題のリニア新幹線よりは、北海道から樺太を経て、シベリア鉄道に接続する方が、遙かに夢のある計画だと思うのだ。
もちろん、ゲージの問題もあるが、技術的には解決できるだろうし、接続できるところまで伸ばして、無理なところは乗り換えれば良いと思う。
かの大滝詠一の『さらばシベリア鉄道』ではないが、陸地続きで欧州まで行ければ、暇のある高齢者には受ける鉄道になると思うのだ。