世界フィギュア女子は、浅田真央が優勝した。
一方、安藤美姫は、フリーを途中で棄権した。足の具合が良くなかったらしい。
今の、日本女子フィギュアの選手で一番好感を持つのは、安藤である。
今回、彼女は相当に減量したらしく、演技は鋭く、またスピードもあった。
怪我で棄権になったのは、その意味では大変残念だったと思う。
彼女の欠点は、かなり骨太の体型であることで、この点は骨が細い浅田に比べると大きなハンデである。
だが、そこが逆に安藤の演技の良さであり、エンピツのような浅田が、やすやすと3回転を決めても、どこか人間が演技、滑っているという感じがしないが、安藤は人間、それも女性が演技しているという感じがする。
以前のオリンピックで、浅田はまだ14歳で、年齢制限にかかり出場できなかったことがあったが、これは正しい。
少々いやらしい表現になるが、当時の浅田は、まだ女子ではなかったと思う。
少女であり、女性と呼ぶには幼すぎたと思う。
フィギュア・スケートは、本来見せるものであり、表現なのだから、そこに性的なものが関わってくるのは当然で、私が30年来フィギュア・スケートが好きなのも、そこにある。
安藤ミキティの再起に大いに期待したい。