上大岡でカエターノ・ベローゾ等のチケットを買っていて時間を取り、フィルム・センターの『パルチザン前史』の上映に数分遅れてしまい、入館できなかったので、7階の展示を見る。
特別展「高峰秀子」の「平凡芸能ニュース」も面白かったが、日活のカラー映画『緑はるかに』の三色カラー映画カメラと『緑はるかに』のビデオが最高だった。
コニカのカラー映画は、テクニカラーのような三原色分解方式カラー映画で、大変大きなもので、すぐに使用されなくなったのだそうだ。フィルムが1本ですむイーストマン、さらに国産のフジ・カラーに代わって行ったのだ。
浅丘ルリ子が少女を生き生きと演じているが、やはりいい役者というものは、天性のものであることが分かる。現在となにも変わっていないのだ。天才は初めから天才なのだ。
音楽とバレーがふんだんに出てくる映画らしく、井上梅次のセンスは当時としてはずば抜けていたようだ。