峰岸徹死去

俳優の峰岸徹が死んだ。65歳。
テレビをはじめ結構多くの映画にも出ているが、これという代表作というものはないようだ。
東宝、そして大映の若手スターだったが、映画斜陽化の中で、多彩な企画はできなかったと言うことだろうか。
大映の森一生監督の『出獄48時間』などは、渋い作品だったが、全く評価されなかった。
大映では、松方弘樹とも共演したが、むしろ第二の市川雷蔵として売り出すべきだったのかもしれない。
だが、それだけの体力はもう大映にはなかった。

結構意外な作品に出ているが、東陽一の青春映画の傑作ATGの『サード』で、高校生売春の森下愛子を大人の性的技巧で喘がせる黒のフンドシ姿のヤクザ者で、永島敏行にラジオで殴られて死んでしまい、永島が少年刑務所に入れられる原因になる。
私は、その種の趣味はないが、「黒フン」ときれいなお尻がセクシーだった。

また、福田善之演出の芝居で、清川虹子主演のテネシー・ウィリアムズ作の『バラの刺青』での、清川の年下の恋人役なども大変良かったと思う。

結局のところ、美貌の割には余り「華のない」役者だったのではないかと思う。
肺ガンだそうだ。
やはり、タバコは良くないね。

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