中田市長とチャンドラー

横浜の中田宏市長からは、ときどきメールが来る。別に私個人にではない、全職員に来るのだ。
大変興味深い中身だが、今回は最後で、フィリップ・マーローの「タフでなければ生きられない、やさしくなければ生きている資格がない」の台詞が引用されていた。レイモンド・チャンドラーなんて読んでいるの、なんて言ってはいけない。
本当にかっこ付けるのが好きなんだから。

反射的に思い出したのは、ロマン・ポランスキー監督、ジャック・ニコルソン主演の映画『チャイナタウン』である。
チャンドラーレスクと言われ、1930年代の雰囲気を再現した作品で、ロスアンゼルスで探偵ジェイ・ギデスが活躍する。
ロス市水道局に関連した利権、汚職事件と思われたが、最後は近親相姦が背後にある。
チャイナ・タウンという題名は、欧米人は、「アジア、中国人は、近親相姦がある」という偏見を現しているそうで、愉快ではないが、音楽、画面、シナリオなど作品のムードは最高だった。

中田市長も、「Y150博」の赤字の責任が言われているが、最後は女性問題という結末になるのではないか、と思った次第。
チャンドラーの代表作にならえば、「長いお別れ」になるのだろうか。

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