3選挙の意味するもの

10月25日に行われた参議院神奈川選挙区補欠選挙では、予想どおり民主党が勝ったが、その他川崎市長選、鎌倉市長選、横浜市会議員栄区補欠選挙も行われた。
ここで、一番注目されるのは鎌倉市長選で、松尾候補が当選したことだ。
彼は、江田衆議院議員の秘書だった。
要は、みんなの党であり、同じく栄区の補選では、ネットの藤田みちるが当選し、自民の小山にも負けたが、みんなの党の吉村も自民に肉薄した。
自民の小山が大した候補ではなかった性もあるが、小山に1,000票差に迫ったのは、みんなの党の存在理由を示すものだろう。
「自民は、もう嫌だが、民主にはいきなり行けない」という層は多く、これがみんなの党を支えていると思う。
そして、来年の参議院選挙で、恐らく谷垣自民党が敗北すると、河野自民党になるだろう。
河野太郎は、小さな政府論者なので、みなんの党の渡辺義美・江田憲司と一致する。
となると、自民とみんなの党が統一、合同する可能性もあるのではないか。
そうなるためには、森喜郎以下の自民党の古手をどうするかだろう。
彼らが自ら出る事はありえないので、どうやって追い出すかになるが、河野や渡辺らにそういう手練手管のある人間はいないので、かなり難しそうだ。
やはり、小沢一郎は凄いということになるが。

川崎市長選では、阿部市長が3選された。福田はかなり肉薄するか、と思われたが、それほどではなかった。松沢県知事の動きが露骨過ぎたのだろうか。
もし、この市長選が、8月30日以前だったら、あるいは福田が勝ったかもしれない。
と言うのは、衆議院選挙で、「現状を変革せよ!」という気運は、相当達成されてしまい、「もう変えなくて良いよ」と言う気分に川崎市民はなっていたということではないだろうか。

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コメント

  1. ほんだ より:

    Unknown
    (私がこの件でコメントするべきではないかもしれませんが)

    その中で、
    藤田さんは、13415票(17.9%)→11006票(28.1%)。
    吉村さんは、18970票(25.3%)→8354票(21.3%)。
    竹岡さんは、7566票(10.1%)→7806票(20.0%)。

    前回当選の民主・石渡さんが31315票(41.8%)。
    今回落選の自民・小山さんが10273票(26.3%)。

    07年の統一地方選では、投票率53%で
    大桑さんが19869票(37.3%)。無所属
    角田さんが13693票(25.7%)。自民
    岡本さんが12392票(23.3%)。民主
    岡田さんが3763票(7.1%)。共産
    藤田さんが3502票(6.6%)。

    括弧内の得票率を見ると、
    夏の補選では、石渡さんが岡本さんの23%分と、他から17%分を獲得。
    藤田さんは、自身の6%分と他から11%分を獲得。
    吉村さんが、25%分を獲得。
    竹岡さんが、10%分を獲得。

    たぶん、吉村さんの25%の多くが角田さんの25%分から来ていて、
    石渡さんの17%と藤田さんの11%と竹岡さんの10%が大桑さんの37%分でしょう。

    今回は、
    藤田さんは、民主の応援も入っていたようなので、自身の6%と岡本さんの23%分を獲得。
    小山さんは、自民党なので角田さんの25%分をほぼ獲得。
    あとは、大桑さんの37%分を吉村さん21%と竹岡さん20%で分け合った。

    こんな感じだと思います。

    みんなの党が受け皿になっている側面は多分にありますが、だからと言って、みんなの党の確固たる支持者がいるかとなると、ちょっと評価は難しいと思います。

  2. さすらい日乗 より:

    大変面白い分析ですが
    本田さん、分析ありがとうございます。さすが論理的。
    でも、私には不思議だったのが、吉村候補が、みんなの党であることをほとんど明示せず、さらに組織的な運動もなしに選挙運動をしていたことです。
    もし、彼がみんなの党であることを明示して運動したら、かなり結果は違ったのではないかと思います。
    民主党の支援を受けたネットの藤田は、民主党国会議員の円より子などの応援を得ていました。
    これも、「どんな選挙でも全力で当たれ」と言う小沢一郎幹事長の指示なのでしょうか。

  3. ほんだ より:

    Unknown
    私が不思議に思うのは、国政選挙ではネットが民主を応援することがあるので、地方選でネットの候補しかいない場合、民主がネットの候補者を応援するのは分かるとしても、横浜市会では、ネットの方々は無所属クラブに所属し、必ずしも民主とは共同歩調を取っていないのに、民主がネットの候補者を応援したことです。

  4. さすらい日乗 より:

    一番重要なのは
    議長、副議長選挙等で、民主に投票してくれるからです。市会議員の一番の関心は、市会人事ですから。
    残念ながら、横浜市レベルでも、そんなものです。
    民主にとっては、副議長選で民主候補に入れてくれれば良いのです。