事業仕分けが、また話題となっている。
巨大独立行政法人・都市再生機構(UR)の議論を見ていると、20年以上前に建設省の役人が心配していたことが現実になったようだ。
私は、1980年代の後半、横浜市港湾局で財産担当の係長をしていた。
その頃、前名・日本住宅公団は、住宅都市整備公団に改名し、みなとみらい地区で区画整理事業を担当していた。
「なんで、住都(住宅都市公団)がやるの?」と聞くと、
「いずれ住都の住宅賃貸事業はなくなるので、都市の再整備事業に出て行くのだ」との答えだった。
「へえー」と思ったが、今やURの事業の中心は、都市再生事業で、日本の各地で区画整理や公園整備や計画、企画等をやっているらしい。
その意味では、20年以上前に、建設省の役人が心配していたことが現実になりつつあるわけだ。
これは良いことか、勿論良いことである。
いくらか国の役人というお釈迦様の掌の中で踊っている孫呉空のような感じもなくはないが。
すると猪八戒らの家来は、われわれ国民だろうか。