雑誌『ミュージック・マガジン』の名物連載が、毎回4人の評者が採点するクロス・レビューである。
私も、1回だけやったことがあり、今回1980年代の10年分が増刊号として出され、それが送られてきた。
1985年7月号で、「シエラ・マエストラ」「ジェイソン&ザ・スコーコチャーズ」「ナイロンズ」「ピンク」「プリンス」「ストロベリー・スウィツチブレイド」「エルフィ・スカエシ」であった。
スコーチャーズ、ピンク、ストロベリーなんてどんな連中だったか、全く憶えていない。
インドネシアのダンドゥットの女王エルフィ、キューバのシエラ・マエストラは、まことに素晴らしいものだった。
プリンスも横浜スタジアムでのコンサートを見に行ったことがある。開場直前に行くと、ダフ屋が定価より安く券を売ってくれたことを憶えている。
プリンスは、その後どうしたのだろうか、レコード会社の重役になったこともあるはずだが。
他のレビューを見ると、ここで興味を持ったレコードを買っていることに気づく。
結構、これは購入の参考にしていたことにあらためて驚く。多分多くの読者もそうだったのだろうと思う。
最後に、筆者近況があり、これがなかなか興味深い。
「相変わらず音楽業界で 」と言う人が多いが、女性で姓が変わった方もいる。
そして、多くの方が、「若くて書きようが恥ずかしい」と言っている。
私はこのときすでに37歳だったので、若いという気もなく、その意味では変わっていないものだと思った次第である。