憂国さんへ

私が前に書いた「テレビ関係者一億総白痴化」について、憂国さんが、昨年末から話題となっている麻木久仁子、大桃美代子、山路徹のことについてコメントされた。
一言でいえば、山路に二人の女が騙されていた、あるいは貢いでいた、ということに過ぎず、これは本来当事者だけの問題で、どうでも良いことである。
憂国さんは、反体制的文化人、ジャーナリストが女性の金で生きていたことに憤慨されているようだ。
だが、古今東西、ある種の才能と魅力を持つ男が、様々な人、団体、組織から金を得て生きることは、能力の問題であり、道徳的に非難されることではない。
山路が大桃や麻木から金を得ていたことが問題なら、北一輝から戦後の右翼、総会屋に至るまで、企業、財閥を脅して栄耀栄華をむさぼっていた連中はどうなるのだろうか。

このように反体制的知識人が、芸能人女性に支援されていたケースは意外とあり、加藤登紀子と藤本敏夫、岸恵子と小田実、海外では女優のジーン・セバーグは、黒人過激派のブラック・パンサーの支援者で、そのためにCIAに暗殺されいたと、彼女の夫でペルーの監督、外交官だったロマン・ギャリーはドキュメンタりー映画の中で言っている。

もっと昔の話では、アナーキストの大杉栄をめぐっての伊藤野枝、神近市子の「日陰茶屋事件」も、今回の事件と同類のものであるだろう。
いずれにせよ、そう大騒ぎするほどのことではなく、騒げば騒ぐだけ、二流芸能人にすぎない麻木と大桃の露出機会が増え、二人を喜ばすだけである。
憂国さんのお気持ちは分かるが、あまりにも表現が汚いので、削除しますので、どうぞよろしく。

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