1937年、PCLで木村荘十二が監督した作品、新選組を扱った映画は、サイレント時代から多数あるが、トーキーになってからは、初めの方だろう。
この作品が注目されるのは、幕府が鳥羽伏見の戦いで朝廷方に負けたところから始まることであり、役者は前進座の者であることだ。
近藤勇は河原崎長十郎、土方歳三は中村翫右衛門、沖田総司は嵐芳三郎(嵐圭史、寺田路恵の父親)であり、加東大介も市川延司の名で出ている。
要は、負け戦の新選組であるので、悲劇の色彩が強い。
監督の木村荘十二もそうだが、脚本も元左翼の村山知義なので、この敗北集団を勿論、時代の流れに取り残されゆく集団として描いている。
だが、それは当時の自分たち日本共産党の敗北とどういう関係があるのかは、よくわからない。
この辺は、劇『斬られの仙太』で、明確に日本共産党の敗北を描いた劇作家三好十郎との大きな差である。
江戸に戻ってからの甲府攻めでの失敗など、かなり辛辣に新選組の愚かさを表現しているのは、珍しい。
横浜市中央図書館AVコーナー
コメント
象徴としての共産勢力
私は、現存する政治政党、日本共産党こそは日本を代表する本当の意味での保守政党ではないかと思っております。
なぜに彼らは今だに共産党なる名称を自ら名乗り続けるのか。
いっそのこと、共和党とでも名義変更するだけで、混迷と妥協と動物的序列の産物である今の日本の政党となのるのら集団から抜け出して政権政党になれると思うのですけれども。
蒲田の飲み屋で
15年くらいう前に、蒲田の飲み屋で、おじさんたちが議論していたのを聞いていた事があります。一人が、社共支持者で、、歴代の自民党の悪口を言っていました。
すると、もう一人が、
「では戦後ずっと自民党が政権を取っていたというのは、国民はバカということなのか」と聞きました。
もし、戦後ずっと自民党のやって来たことが間違いだったとしたら、それに投票し続けた国民は、全員バカということになりますね。
自民党政治は、「世界で一番成功した社会主義だ」というのは、正しいと思います。