演説レコード

再びレコードの話題。今朝の朝日新聞に小泉首相の祖父・小泉又次郎氏が、林銑十郎内閣の突然の衆議院解散に対し反対を述べたレコード(勿論SP盤)が発見されたことがのっていた。
こうした演説・政論レコードは、戦前はかなり出されていた。
私は、日本救世軍の創始者・山室軍平のお話、あるいはベルリン五輪大会での前畑秀子選手の優勝の実況放送「前畑がんばれ!」を子供がそっくり真似した「子供オリンピック」(本気なのか、冗談なのか、よく分からない企画だが)などのレコードを持っている。

当時、勿論テレビはなく、ラジオもNHKだけ、雑誌も種類が少なく、自由に全国に配布できるメディアは、レコードだけだった。戦前でも、衆議院選挙では映画も作成され、政友会、民政党等の大政党は党首の演説を映画に撮り、全国で上映し運動したことは、大分前にNHKが放送した。
レコードは、CD,LP、SPと時代をさかのぼるほど、その分野が多くなる。今の音楽のみに特化しているCDとは逆に、SPの方が多様なジャンルの音源が収録されているのは、メディアの進化の逆説というべきか、大変興味深いことである。

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