『まごころ』

久しぶりの神保町シアター、「美少女特集」で悦ちゃんは見たことがなかったので行くと、ほぼ満員状態。
連休明けのためだろうか。
原作は石坂洋次郎で、地方都市の少女同士、悦ちゃんと加藤照子の話。

悦ちゃんの母親は入江たか子で、父親は不在で裕福ではないようだ。
それに対して加藤の父は実業家の高田稔で、母親は村瀬幸子で、その地域の愛国婦人会の会長をしているが、少々きついぎすぎすした女性になっている。
だが、村瀬と言えば、戦後はお婆さん役だったので、若い頃をろくに見たことがなく、きれいなのには驚く。
あるとき、入江たか子と高田が若い頃付き合っていたことを加藤が聞き、それを悦ちゃんに言って、二人の仲と悦ちゃんの心に起きる動揺。
最後は、高田が徴兵されて行くところで終る。
成瀬巳喜男の繊細な演出と画面の作り方が素晴らしい。
悦ちゃんは、このとき13歳で、人気子役だったが、東宝に高峰秀子らが来て引退したそうだ。
ルックス、演技、歌など、多分すべての点で最高だった高峰秀子には敵わないと感じたからだろう。

この「美少女特集」は非常に興味深いが、宮崎あおいまでが入れられているのは、どうなのだろうか。
宮崎は、演技は非常に上手いが、美少女と言えるだろうか、むしろ平凡な顔のように思えるのだが。
神保町シアター

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コメント

  1. なご壱 より:

    Unknown
    悦ちゃんは、高峰秀子というより、中村メイコの出現により、取って代わられたようです。

  2. Unknown
    そう書いてある本がありますが、ルックスから見て、やはり高峰秀子だったと私は思います。
    二人は、非常によく似ていますから。