「解釈改憲」に対して

安倍政権の、集団的自衛権についての「解釈改憲」の姑息さは、ひどいが、それに静かに疑問の意思を示している方がいる。
天皇陛下である。
今は沖縄に行かれて、昨日は対馬丸の犠牲者たちとお会いになったそうだ。
もちろん、天皇は、自らの政治的意思を表明することはできない。
だが、この天皇ご夫妻の沖縄行きには、安倍政権への天皇陛下のご意思を感じるのはおかしいなことだろうか。

敗戦から憲法制定、講和条約締結と独立の中で、一番の問題となったのが、天皇の地位であった。
国内には日本共産党の天皇制廃止論があり、連合国軍の中にもオーストラリアを筆頭に、戦争天皇の責任を追求する動きもあった。
だが、その中で、アメリカが最終的に決定したのが、憲法第9条の平和主義との交換による天皇制の存続だった。
そのことを誰よりもよくご存じの天皇陛下は、現在の状況を好ましいこととは思っていられないのだと私は思うのだが。

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