『ベトナム』

1969年、ベトナム戦争の最中に、北ベトナムに行き、ベトナム軍の姿を捉えた長編記録映画。
総監督は、山本薩夫となっているが、実際は山本の下に長くいた増田健太郎が現地に行って撮影したのだろうと思われる。
これを見ると、アメリカ軍の猛爆に対して戦うベトナム軍の仕方がよくわかるが、ほとんど戦時中の日本軍と同じである。
ベトナムは、地下壕を全土に作り、そこに工場を疎開させ、爆撃が来ると人間もそこに避難する。
破壊された道路等は、人海戦術ですぐに修理し、小銃で米軍機を撃ち落してしまう。
本当かなと思うが、最後はアメリカに勝ったというか、撃退したことは事実だから、すごい。
ベトナムはできて日本はなぜできなかったのだろうか。
原爆の性なのだろうか。
監督の増田健太郎は、この作品の少し前にはピンク映画『地下室のうめき』も作っていたとのことだ。
川崎市民ミュージアム

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